JTの飲料事業の撤退がそれを物語った。「売却は譲渡先との間に相乗効果があることが重要だが、残念ながら見出せなかった」(大久保憲朗副社長)と事業売却の道を閉ざされたJTは、事業撤退を選択するよりなかった。
ネスレ日本の場合は撤退の理由が明確で、コンビニの店舗がこれだけ増えれば自動販売機の販路は細り、「缶コーヒーは数年前に重要な事業ポートフォリオから外していた」(高岡浩三社長兼CEO)と缶コーヒー事業に見切りを付けた。自販機の販路で提携していた大塚製薬のグループ会社が、「ワンダ」のアサヒ飲料に鞍替えしたこともあり、ネスレ日本は撤退に踏み切った。替わって、オフィスに無料で設置する専用マシンでコーヒーパックを販売する「ネスカフェ アンバサダー」に注力する。
JT、ネスレ日本も缶コーヒー市場でのシェアは下位であり、厳しさを増す一方の競争に撤退を決断するよりなかった。半面、缶コーヒーの自販機による販路はコンビニに押されているとはいえ、存在感はまだ大きい。このため、飲料事業の撤退とは切り離し、継続する方向にあったJTの自販機運営事業は全国に約26万5000台を抱える魅力は捨てがたく、飲料子会社が上位に位置するビール大手3社が買収に名乗りを上げた。
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旧制浜田中から早稲田大に進んだ三浦氏は、茶の販売などを手がけた後、51年に同市で「ヨシタケコーヒー」を開店。65年に缶入りの「ミラ・コーヒー」を発売し、広く親しまれたが、資金難で68年に製造中止に追い込まれた。
有志らの間で、三浦氏の情熱や先駆者としての歩みをたどり、再評価しようとする機運が高まり、昨年11月には、コーヒー学の単位を取得できる金沢大と、全日本コーヒー協会主催の公開講座が市内で開かれた。発売50周年を機に今年9月、日本コーヒー文化学会(事務局・神戸市)と市民有志によるシンポジウムや、記念碑の建立も計画されている。
そうした動きを好機とみた市も、「缶コーヒー発祥の地」の発信、PRに向けた環境整備を計画。三浦氏が独自に編み出したネルドリップ式コーヒーの味を守り、提供しようとする市内の店に対し、研究家らの協力も得てお墨付きを与える「正規取扱認証制度」を創設する。三浦氏とヨシタケコーヒーの歩みなども語れる店が理想で、今年度中に認証を始めたい考えだ。
人員や資金面で、シンポジウムの開催も支援。市観光交流課は「発祥の地への関心を高め、訪れる人々に三浦氏の人となりや歴史も含めて味わってもらえれば」としている。
そのデータを見ると、「プレミアムボス」は甘味と酸味、苦味の3つとも、時間が経過すると急に数値が低くなる。これが「味の消え方の秘密」だそうだ。鈴木氏は「甘味がしっかりして飲みやすいが、早く味が消えるため後味がスッキリしている」と分析した。 また「泡立つプレミアム」の後味について鈴木氏は、「甘味も苦味も高く、微少ながら旨味もある缶コーヒーなので濃厚に感じる。後味が残るときに甘味も苦味も同時に残るため、“深みがある”という印象を受ける味」と話す。解説を聞いてから再び飲み直すと、確かに納得する。後味がコーヒーを“飲んだ気”にさせてくれた。 「別格 希少珈琲」について鈴木氏は、「苦味が特徴で甘味は控えめなコーヒー。後味も苦味が最後まで残り余韻があるように感じる。ビターテイストな印象を受ける人が多いと考えられる」とコメント。試飲すると他の2つのコーヒーよりも苦さが強く、味のバランスが異なっているのがはっきりわかった。
他方で、飲料メーカーからすれば、自販機の中にイオンの安価なPB商品が入ることは脅威である。イオンの自販機参入で自販機製品の価格破壊が起きたならば、全飲料メーカーが辛酸をなめることにもなりかねない。 それだけではない。JR東日本グループで自販機事業を展開している東日本ウォータービジネスも食指を動かしているほか、ファミリーマートは自販機ではなく、「桃の天然水」や「ルーツ」などの飲料ブランドに限定した買収に名乗りを上げたとみられる。
via JT自販機の売却先争奪戦、ビール系以外にも思わぬ伏兵!|Close-Up Enterprise|ダイヤモンド・オンライン.
今週の追加はちょっと落ち着いて4本。
- UCC “UCC BEANS & ROASTERS CAFFÈ LATTE 砂糖不使用”( PC版・モバイル版 )(27.4.15)( 3,240 )
- アサヒ飲料 “WONDA 特製カフェオレ こだわりミルクブレンド”( PC版・モバイル版 )(27.4.15)( 3,239 )
- ポッカサッポロ “aromax カフェオランジュ”( PC版・モバイル版 )(27.4.13)( 3,238 )
- 伊藤園 “TULLY’S COFFEE BARISTA’S ICED COFFEE”( PC版・モバイル版 )(27.4.13)( 3,237 )
そんな中印象に残ったのは・・・。
ひとつ考えられるのは、「史上初のダブルブランドの缶コーヒー」が発売から半年余りで珍しくなくなったこと。セブンと手を組んだサントリーは2014年7月、ファミリーマートから同じくBOSSのロゴとPBのロゴが併記された「Family Mart Collection ボス ザ・エスプレッソ」を発売。ローソンでも2014年10月にローソンのロゴの付いた「BOSS COFFEE FARM」を発売している。ダブルブランドの横展開について、「セブンはこれを不義理ととらえ、両者の関係にヒビが入った」(業界関係者)という見方もある。サントリーにこの件を尋ねると、「どのような取引をするかは当社が決めること。セブンとの取引に影響を与えるものではない」(広報部)との回答だった。いずれにしても、セブンが史上初と銘打った商品が、短期間でありふれたものになったことは事実だ。
via セブン、サントリーと別れて付き合う相手 | 企業戦略 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト.