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缶コーヒーマニア 缶コーヒーについてお勉強中!!

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何時も何気なく楽しませてもらっている缶コーヒーですが、よく考えてみると知らないことばかり・・・。と言うことで疑問に思ったこと等をココに書いていきたいと思います。コラムって言うと生意気なので、お勉強中って事で^^。

ただ今缶コーヒーマニア内にて、”アタシにも、オレにも言わせろ~!。缶コーヒーマニアの皆さんによる・皆さんのための国民投票!?。”開催中です。当ページ下部からも投票出来ますので、皆さんふるってご投票ください。

第0回:2007年のベスト缶コーヒーは?

2007年末に、ブログ"缶コーヒーマニア通信(19/12/27)2007年総集編パート1パート2"に載せた記事をこちらにも載せておきます。

結論から言っちゃうと、ベストワンはとても選ぶことが出来ませんでした。2007年に入手できたものだけでおよそ216本!、印象に残ったものやよく飲んだもの、あれもこれもときりがなく、ちょっと無理^^。下記10本も絞りに絞ってのもので、MVP(MVCかな?^^)では無くベストイレブン(10本ですが)って感じで書いてみました。

UCC上島珈琲(株) ブラック無糖ブルーマウンテンブレンド

ブラック無糖ブルーマウンテンブレンド

UCCの"ブラック・無糖シリーズ"は、もはや鉄板と言っちゃってイイシリーズだと思いますね~^^。 お味の好みの差はあれ、どれを飲んでもまずハズレないですもん。安心して購入出来る商品を出し続けられていのは素晴らしいことだと思います^^。

美山名水株式会社 無糖珈琲

無糖珈琲

美山名水の缶コーヒーは、売っている場所が少ないのを除いては 、素晴らしく美味しいし、安いしで文句の付け所が見あたりません^^。余計なものが一切含まれていないのが良い結果に結びついてるんでしょうね~、イイコーヒー豆とお水があれば美味しいコーヒーが出来るって言う、一つの到達点だと思っています^^。

ネスレマニュファクチャリング株式会社 NESCAFE 匠

ネスカフェ匠

ネスカフェの"匠"シリーズも、やはり鉄板と言っていいと思いますね。そんな派手なところもなく、いたって普通の佇まいなんだけど、とにかく安心して飲める安定感があるんです。そんな中でも、この無印?の"NESCAFE 匠"の存在感は圧倒的^^、見かけたら購入するって感じでよく飲みました。

サントリーフーズ株式会社 BOSS レジェンドブレンド

レジェンドブレンド

今年の夏頃、"珈琲鑑定士"・"レジェンドブレンド"・"贅沢微糖"と、立て続けに新商品を発売した頃は何か圧巻で、どれも美味しくよくお世話になりました^^。その中でも特にこの"レジェンドブレンド"が個人的ストライクで、良く飲んだため選びましたが、この3本は仕上がりにそれほど差は無く、どれを載せても良い出来だと思ってます^^。

株式会社伊藤園 W シナモンカプチーノ

シナモンカプチーノ

単なる私の偏見のような気もするんだけど、伊藤園の缶コーヒーって、どうもお茶っぽい風味を感じる・・・、特に"W"シリーズにその傾向が強いのよね~。その中でもこの"W シナモンカプチーノ"は別格、シナモンの独特な風味で隠れちゃってる感は無きにしもあらずだけど、美味しいから全く問題なし^^、シナモン自体が苦手な方は全然受け付けないと思いますが、そうではない方は是非一度試してみて欲しいな~、クセになるかもしれませんよ?^^。

ジェイティーフーズ株式会社 Roots クリーミーカフェオリジナル

クリーミーカフェオリジナル

JTからは"Roots クリーミーカフェ オリジナル"かな~、"ザ・メキシカン"・"シンバウィンド"・"コロンビアアドゥルト" "ディープハーモニー"・"プロダクト"とココも良品連発で、大変楽しませてもらいました。でも、そんな中で"クリーミーカフェ オリジナル"を選んだのは、何となく、コレに一番Rootsの良さが凝縮されている気がしたから。クドさやベタつき感が無い甘さや滑らかなクリーム感、良質なコーヒー感、それらが渾然一体に調和しているところにRootsの強烈な個性があると思ってるんです。ちょっと大げさな感はあるものの、コレに一番良く出てた気がしたからね。当然上にあげたのも問題なく美味しく、どれを飲んでも極端なハズレは無いと思います^^。

ダイドードリンコ株式会社 D-1 イタリアの濃い味

イタリアの濃い味

外にも"D-1ダイナミック"・"D-1ファインクリア"と言った、今や定番になったのも勿論美味いし、また、懸賞で当てるしか飲めない"D-1 24 World Stars (24 ワールドスターズ)"も印象に残ったけど、1本選ぶとすればこれなんですよ。にわかには乳飲料とは信じがたい、旨味抜群苦味の濃厚なコーヒー感、控え目な甘さ、味わい深いミルク感と言った要素が何の違和感もなく調和されているところ、さらに全体に漂う落ち着いた雰囲気も素晴らしく、一気に箱買いしちゃったくらい強烈な印象を残してくれました^^。

サッポロ飲料株式会社 ブルーマウンテン100%

ブルーマウンテン100%

無理矢理にでも今年のナンバーワンを選べって言われると、コレかアサヒの"WONDA 厳選 有機豆100%使用"って位衝撃を受けた1本、とにかくこれは缶コーヒーって範疇には収まりきらない逸品です。同じシリーズだと思われる"ブルーマウンテン100%[ブラック無糖]"も同じように飛び抜けた1本だと思うけど、外とのバランスを考え、涙を飲んでこちらだけ^^。 共に200円であったことや、ほとんど売ってるのを見たことが無いのが非常に惜しいな~、サッポロの自販機にでも総じてあればもっと飲んだのにな~って感じです^^。

株式会社ポッカコーポレーション 泡だちカプチーノ

泡だちカプチーノ

ポッカからはアロマックスシリーズのどれかと思ってたんだけど、今年最後に飲んだ"泡だちカプチーノ"が凄く印象に残ってます 。乳飲料ながらしっかりカプチーノしてる様が、凄く好感が持てたのよ 、見かけると思わず買っちゃう魅力があって、これも結構な本数飲みましたよ^^。

アサヒ飲料株式会社 厳選 有機豆100%使用

厳選有機豆100%

最後にアサヒの"WONDA 厳選 有機豆100%使用"、 サッポロの"ブルーマウンテン100%"のところでも書いたけど 相当印象に残ってます、と言うか未だ現役、 サッポロのより売っている場所が段違いに多いので、今でも飲み続けています。なにより不自然な風味が全く無く、コーヒー・砂糖・ミルクの風味しか無いところが素晴らしく、何の気負いもなく飲み続けられるのが良いんだよね~^^。 どんなシーンにも合う、イイ缶コーヒーだと思ってます。

ご批判はあろうかと思いますが・・・、あくまで個人的な戯言と受け流していただければ幸いです。

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第1回:缶コーヒーの歴史について

記念すべき^^第1回は当然缶コーヒーの歴史について、ろくに調べもせず聞きかじりでUCCコーヒーが最初だよね~くらいにしか考えていなかったんだけど、調べてみると意外や意外少し違ったようです、その最初の缶コーヒーは・・・。

"ザ・飲みモノ大百科(串間努・久須美雅士著)"と言う文献によると、1958年12月、外山食品という会社から"ダイヤモンド缶入りコーヒー(200g100円)"が発売されていたそうで、これがかろうじて資料が残っている最古の缶コーヒーの様ですが、現在そのお店は倒産してしまったため詳細は不明。一般的にはその後、1965年9月に東京銀座にて"コーヒーを樂しむ會"を主宰されていた三浦義武氏が島根県浜田市に開いたコーヒー店"ヨシタケ"によって開発された"ミラ・コーヒー"が世界初の缶コーヒーと言われているようです、しかしこちらも短期間で生産中止になったようですし、現在そのお店は閉店してしまったため詳細は不明です。しかし、実にほぼ50年も前から存在していたようですね、残念ながら上記2社は無くなってしまったようですが、ちょっと時代の先を行きすぎたって感じでしょうか?、しかしこの2社のどちらかがおそらく元祖、缶コーヒーマニアとしては足を向けて眠れませんね^^。

上記2社の次に続くのが、私が元祖だと思っていた"UCCコーヒーミルク入り"、株式会社上島珈琲本社(現UCC上島珈琲)から1969年4月に発売され始めました。

創業者上島忠雄氏が列車で移動中、停車した駅で瓶入りのコーヒー牛乳を飲んでいた際列車が速く出発する事になってしまったそうです。瓶入りの飲料は飲み終わった後お店に返却しなてはならず飲み残して列車に乗らなくてはならない事に、しかし上島氏は飲み残したコーヒー牛乳が気になってしょうがなく、「いつでもどこでも手軽に飲めるコーヒーはできないのか?」と試行錯誤を重ね開発したと言うのが始まりのようです。

ちなみに発売当初は、その物珍しさからかさほど売れなかったようです、「コーヒーはその度淹れて飲むもの、缶入りなんてとんでもない!」って感じだったのかな?。爆発的に売れ始めるきっかけとなったのは1970年の大阪万博、会場内で売り出したところ大変な好評を博し、さらにそこで飲んだ人たちから注文が殺到し全国的知名度を得られ始めたそうです。

続いて、1971年に石山食品工業社(現、日本サンガリアビバレッジカンパニー)から、市場が瓶から缶に以降すると見込み"サンガリア缶コーヒー"が発売されました。

上記2社の2本は所謂"乳飲料"と言われるモノ、コーヒー規格の缶コーヒーは1972年にポッカレモン(現ポッカコーポレーション)から発売されたの"コーヒープレミアムタイプ"という缶コーヒーです。

開発秘話として、創業者の谷田利景氏が名神高速道路を走行中、運転手が眠気覚ましに養老サービスエリアでコーヒーを飲もうとした、しかし店は混雑中、注文してから相当な時間がかかってしまった。それを見た谷田氏は、コーヒーを缶に詰めればどこでも気軽に飲めて非常に便利になると言うことで缶コーヒーの開発に着手。目指した味は本物のコーヒー豆を挽いて抽出する喫茶店のコーヒー、容量は当時の喫茶店の標準180gより若干多めだったそうです(現在主流を占める190g缶と言うサイズは、このころにもう出来ていたんですね)。

さらに谷田氏が素晴らしかったのは、その缶コーヒーを自動販売機によって販売しようと考えた事です。当時、冷たい瓶ジュースや紙コップに直接注がれる自動販売機はあったようですが、温かい缶飲料の自動販売機はなかったそうですからね。谷田氏はいろいろな機械設備メーカーを回り缶コーヒーの自動販売機を量産して欲しいと嘆願して回ったそうですが、海のものとも山のものともつかない依頼に応えてくれるメーカーはなく・・・、唯一快諾してくれた三共電器(現サンデン)と共同開発に着手、1973年に冷温兼用の自動販売機の開発に成功しました、ちなみに第一号機は谷田氏が缶コーヒーの開発を思いついた養老サービスエリアに設置されたそうです。さらにその7年後にはアイスとホットが混在できるモノも開発しました。ちなみに第一号機設置当初3年間は緩やかなのびにとどまっていたが、それ以降爆発的なのびを見せた始め、全国各地に設置されていった様です。普段何気なく利用しちゃっている自動販売機にこの様な歴史があったんですね、何か感慨深いモノがあります^^。

上記缶のサイズと共に、現在の自動販売機の基本もこの当時に出来上がっていたということ、缶コーヒーに対するポッカの貢献は、想像以上の多大なモノだったんですね。その先見の明には素直に脱帽するほかありません。

日本にいるとにわかには信じがたいんですが、缶コーヒーという文化はほぼ日本などアジアに限られるそうです。欧米では日本の350ml相当の缶にミルク糖分多めの商品(乳飲料っぽいのかな?)が日系、アジア系のメーカーから数種発売されているのが現状みたいですね。なお、日本のような屋外における清涼飲料水の自動販売機による大々的な販売は世界に類が無いそうです。またアイスコーヒーという文化は欧米ではなじみが無くホットで飲むことが主流だそうです。

最後にちょっと豆知識^^。またアメリカで"CAN COFFEE"と言うと、コーヒー豆をミルで挽いた粉状のもの(レギュラーコーヒー)を缶詰したものを言う様ですよ。

と言うことで第1回はここまで、長文におつきあいいただきありがとうございました。第2回の時期は未定ですが、またお勉強がすすんだら書こうと思います。

参考・引用URL

参考・引用文献

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第2回:続・缶コーヒーの歴史について

第1回:缶コーヒーの歴史についての続きです。その後の発売状況を調べてたら面白くなって来ちゃって・・・、各メーカーの成り立ちまで^^、せっかくだから載せておきますね。まずは、もし実在したのであれば、最古の缶コーヒーだと思われる外山食品のダイヤモンド缶コーヒー発売以前、各メーカーの創生期って感じかな。

多分に想像の域を超えない記述もありますが、何卒ご容赦いただけますようお願いいたします。しかし、もっとも古い国分とかイオンとかは、年号を見ても「ん~?何時代?」って感じ、まさに時代劇の世界ですね。それでは行ってみよう!!。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
1712年(正徳2年?) 国分株式会社(以下国分)   四代國分勘兵衛宗山が醤油製造工場を設け、日本橋に店舗を開業。
1758年(宝暦8年?) イオン株式会社(以下イオン)   岡田惣左衛門、太物小間物商、篠原屋創業。
1880年(明治13年) 国分   醤油製造廃業、広く食品を販売する問屋として発足。
1887年(明治20年) イオン   屋号を岡田屋に改称。
1913年(大正2年) ネスレマニュファクチャリング株式会社(以下ネスレ)   ネスレ・アングロ・スイス煉乳会社が横濱に日本支店を開設。
1915年(大正4年) 国分   合名会社 國分商店に組織変更。
1916年(大正5年) カルピス株式会社(以下カルピス)   三島海雲、醍醐味合資会社を設立。
1917年(大正6年) カルピス   ラクトー株式会社を設立。
  明治乳業株式会社(以下明治乳業)   極東練乳創立。
  森永乳業株式会社(以下森永乳業)   日本煉乳株式会社設立。
1918年(大正7年) 守山乳業株式会社(以下守山乳業)   創業者守山謙により創業。
1923年(大正12年) 富永食品株式会社(以下富永食品)   初代社長富永壽吉青果及び海産物の輸出を目的に富永壽吉商店を創業。
カルピス   ラクトー株式会社からカルピス製造株式会社に商号変更。
株式会社ハナマサ(以下ハナマサ)   小野正明により肉屋として創業。
1924年(大正13年) 株式会社ブルボン(以下ブルボン)   北日本製菓株式会社設立。
1926年(昭和元年) イオン   株式会社に改組(株)岡田屋呉服店 を設立。
1928年(昭和3年) 守山乳業   株式会社守山商会とする。
1930年(昭和5年) 株式会社ヤクルト本社(以下ヤクルト)   代田稔博士が乳酸菌の強化・培養に成功(L.カゼイ・シロタ株)
1933年(昭和8年) ユーシーシー上島珈琲(株)(以下UCC)   上島忠雄商店を創業。
1933年(昭和8年) ネスレ   淡路島の藤井煉乳と提携、藤井乳製品(株)を設立、国内生産体制に。後同社は淡路煉乳(株)と改称。
1934年(昭和9年) 株式会社アートコーヒー(以下アートコーヒー)   コーヒー卸商として創業。
1935年(昭和10年) ヤクルト   ヤクルトの製造・販売開始。
1940年(昭和15年) UCC   合名会社上島忠雄商店を設立。
  ネスレ   日本支店がネスレ・プロダクト・カンパニー神戸支店と改称。
  ヤクルト   販売専門の代田保護菌普及会が各地に発足。
  明治乳業   極東練乳(株)の商号を明治乳業株式会社に。
1945年(昭和20年) 富永食品   戦後民間貿易再開と同時に富永商会を設立。
1947年(昭和22年) 国分   國分漬物株式会社設立。
1948年(昭和23年) カルピス   第2会社としてカルピス食品工業株式会社を設立。
  山崎製パン株式会社(以下山崎製パン)   飯島藤十郎、山崎製パン所開業。後山崎製パン株式会社設立。
  アートコーヒー   株式会社アートコーヒー設立。
  株式会社えひめ飲料(以下えひめ飲料)   愛媛県青果販売農業協同組合連合会発足。
  ハナマサ   有限会社 花正 設立。
1949年(昭和24年) 富永食品   商号を富永貿易株式会社に改称。
  森永乳業   森永乳業株式会社設立。
1950年(昭和25年) 国分   合名会社國分商店と國分漬物株式会社合併、株式会社國分商店に。
1951年(昭和26年) UCC   上島珈琲株式会社を設立。
  日本生活協同組合連合会(以下COOP)   日本生活協同組合連合会設立。
  株式会社サンガリアベバレッジカンパニー(以下サンガリア)   石山食品工業発足。
1952年(昭和27年) ブルボン   北日本食品工業株式会社に社名変更。
1954年(昭和29年) 味の素ゼネラルフーヅ(株)(以下味の素)   ゼネラル・フーズ株式会社設立。
1955年(昭和30年) ヤクルト   株式会社ヤクルト本社設立。
  守山乳業   守山乳業株式会社へ商号変更。
1957年(昭和32年) 株式会社ポッカコーポレーション(以下ポッカ)   創業者 谷田利景 ニッカレモン株式会社設立。
  サッポロ飲料株式会社(以下サッポロ)   サッポロビール株式会社と米国法人カナダドライ社合併、国際飲料株式会社設立。
  コカコーラナショナルビバレッジ(株)(以下コカコーラ)   日本飲料工業株式会社設立、日本でコカ・コーラの製造開始。
  株式会社ダイエー(以下ダイエー)   大栄薬品工業株式会社を設立。
  三本コーヒー株式会社(以下三本コーヒー)   三本コーヒー株式会社設立。

ふ~、ココまでで主要なメーカーの礎になった会社は出揃ったかな~。続いて1958年から1969年まで(おそらく世界最古の缶コーヒー発売からUCCが缶コーヒーを発売するまで行ってみよ~。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
1958年(昭和33年) 外山食品 ダイヤモンド缶入りコーヒー  
1959年(昭和34年) 株式会社ダイエー(以下ダイエー)   株式会社主婦の店に変更。
  イオン   (株)岡田屋呉服店が(株)岡田屋に社名変更
  ゴールドパック株式会社(以下ゴールドパック)   東洋食品株式会社設立。
1960年(昭和35年) ネスレ   淡路煉乳(株)とネスレ・プロダクト・カンパニー神戸支店の業務を一体化、ネスレ日本(株)発足。
1962年(昭和37年) ダイエー   株式会社主婦の店ダイエーに変更。
  株式会社日本セルコ(以下日本セルコ)   組合本部を開設。
  株式会社ドトールコーヒー(以下ドトール)   有限会社ドトールコーヒーを設立。
1963年(昭和38年) ダイエー   株式会社フクオカダイエー設立。
  キリンビバレッジ株式会社(以下キリン)   自動販売機株式会社設立。
  日本セルコ   日本セルフサービス(株)設立。
  株式会社西友(以下西友)   西友設立。
  小田急商事株式会社(以下小田急商事)   株式会社オー・エックス設立。
1964年(昭和39年) ダイエー   株式会社一徳を買収、後に株式会社トウキョウダイエーに変更。四国ダイエー株式会社設立。
  日本セルコ   日本セルフサービス協同組合の名称を日本セルフサービスチェーンに変更。
  ゴールドパック   ゴールドパック株式会社に商号変更。
1965年(昭和40年) ヨシタケ  ミラ・コーヒー  
  日本セルコ   日本セルフサービス(株)を仕入協同(株)に社名変更。
1966年(昭和41年) ポッカ ポッカレモン株式会社に商号変更。
  株式会社伊藤園(以下伊藤園) フロンティア製茶株式会社設立。
  小田急商事   旧小田急商事株式会社を合併、小田急商事株式会社に商号変更。
1967年(昭和42年) キリン   キリンレモン・サービス株式会社に商号変更。
1968年(昭和43年) サッポロウエシマコーヒー株式会社(以下ウエシマ)   サッポロウエシマコーヒー株式会社設立。
1969年(昭和44年) UCC  缶コーヒー(三色缶)  
  伊藤園    株式会社伊藤園に変更。
  ダイエー    株式会社トウキョウダイエー、株式会社フクオカダイエー及び四国ダイエー株式会社と合併。
  イオン    (株)岡田屋、フタギ(株)、(株)シロの3社共同出資でジャスコ株式会社設立。

"日本最古、いや世界最古の缶コーヒーは、ダイヤモンド缶入りコーヒーとミラ・コーヒーのどちらか?"、色々意見は分かれるところでしょうけど、実際のところはどうなんでしょうね?。かたやヨシタケの"ミラ・コーヒー"は、島根県のホームページとか、確実に存在したという資料が残っているんですが、外山食品の"ダイヤモンド缶入りコーヒー"にいたってはほとんど残っていないようです・・・、と言うかそれらの情報は、全て第1回で紹介した"ザ・飲みモノ大百科(串間努・久須美雅士著)"の記述に依るもの、極端な話をしちゃうとコレしかないって感じですもんね。おそらく、あったとしても極々限られた地域でのみ販売されていたとしか思えません。やはり世界初の缶コーヒーは"ミラ・コーヒー"って方に分があるような気がするな~。

余談ですが外山食品を調べていたところ、乳酸菌飲料?で"ダイヤエース"と言う商品を販売していた会社で外山食品という記述が多々ありました。同じ会社ですかね~?、なにしろ情報少なすぎです、ホントにあったの?って気にもなってきますよ・・・。

ちょっと脱線します^^。ヨシタケに関しては、島根県のホームページ"しまねがイチバン"もしくは、メールマガジン"どっと島根 第285号"内、"恋するしまね"と言うコーナーに、とても興味深い記事がありますので、一部引用させていただきながらご紹介させていただきます。

ヨシタケ創業者の三浦義武氏は世界初の缶コーヒーを開発したどころか、日本のコーヒー界?に多大な影響を与えた方みたいですね。

缶コーヒーの発案と商品化を世界で初めて手掛けたのは、浜田市三隅町出身の三 浦義武(1901~1980)さんです。日本初のネルドリップのコーヒーをいれたの も、ブレンドコーヒーを思いついたのも、自家焙煎コーヒーを売り出したのも三 浦さんでした。

[メールマガジン「どっと島根」]

缶コーヒーの父だけにとどまらず、喫茶店の父、いや日本におけるコーヒーの父って感じですね^^。この方がいらっしゃらなければ、日本のコーヒー界は全然違っていたかもしれません。

浜田に帰郷後、コーヒー専門店「ヨシタケ」を開店(昭和53年に閉店)してから も、開発熱はおさまらず、市内の牛乳会社とともにコーヒー牛乳を開発。続い て、思い立ったのがインスタントコーヒーの缶詰でした。 沈殿物がたまって缶が腐食するなど、5年以上の試行錯誤を繰り返します。そし て、ついに世界初の缶コーヒーを完成させたのは昭和41年。「mira(ミラ)コー ヒー」となづけ、その評価は「味も香りも本物のよう」とコーヒーファンも大絶 賛。けれど、採算ベースには乗らず、専売特許も取ることなく市場から姿を消し てしまいます。

[メールマガジン「どっと島根」]

昭和40年の大卒公務員の初任給を調べてみたところ、約2万円で今の約10分の1!、そんな中での100円ですからね~、相当なこだわりと自信がこもった一品だったんでしょう。しかし、缶コーヒーに関して何の情報もない中、一個人で作り上げてしまった事には本当に驚くほかありません。執念の賜物という趣で、是非一度味わってみたかったです^^。

その後、缶コーヒーは大手飲料メーカーが本格的に開発。昭和40年代後半、大阪 万博、自動販売機の普及とともに瞬く間に人気商品となりました。一方、三浦さんは亡くなる直前まで、喫茶店の片隅でコーヒーの研究に没頭し続けました。

[メールマガジン「どっと島根」]

しかし、その後"UCCコーヒーミルク入り"が発売され、大阪万博後急速に大きな市民権を得ていくことを、三浦氏はどのように見つめてらしたんでしょうね、「あんなのは本当のコーヒーでは無いですよ!」とかおっしゃりながら黙々と研究に没頭され続けてた様子が目に浮かぶようです^^。きっと素敵な方だったんでしょう、一度で良いからお酒でも飲みながら(この場合はコーヒーかな?)語り明かしてみたかったです、島根は遠いけど喜んで飛んで行ったのにな~^^。

脱線が長くなってごめんなさい。続いて缶コーヒー市場が急速に広がっていったであろう70年代前半です。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
1970年(昭和45年) ダイエー    株式会社ダイエーが株式会社主婦の店ダイエーを合併。
  日本セルコ    (株)日本セルコ設立。
1971年(昭和46年) 国分    国分株式会社に社名変更。
  サンガリア  サンガリア缶コーヒー  
1972年(昭和47年) ポッカ  缶コーヒープレミアム  
  アサヒ飲料株式会社(以下アサヒ飲料)    株式会社三ッ矢ベンディング設立、朝日麦酒株式会社の飲料水ベンディング業務を引き継ぎ営業開始。
  サントリーフーズ株式会社(以下サントリー)    サントリーグループの食品事業部門として設立。
1973年(昭和48年)  ポッカ ポッカコーヒーに顔のデザイン  
  カネボウ  ベルミーコーヒー  
  不二家  ミルクコーヒー250缶  
  サッポロ    カナダドライ社との契約解除、資本をサッポロビール株式会社の全額出資に変更、社名を東京リボン飲料株式会社と改める。
  アートコーヒー  缶入りコーヒー飲料カフェ・オ・レ  
  味の素    味の素株式会社と米国ゼネラルフーズとの合弁会社、味の素ゼネラルフーヅ株式会社を設立。
1974年(昭和49年) 株式会社サンコー(以下サンコー)    代表者 永田守 個人経営にて自動販売機オペレーター創業。
  サンガリア    株式会社日本サンガリアビバレッジカンパニー設立。

"UCCコーヒーミルク入り"で大きな市民権を得始めた缶コーヒーは、以後"ポッカ缶コーヒープレミアム"・"サンガリア缶コーヒー"と続きます。この辺りは皆さんよくご存じのところですね。

カネボウはもう食品はおそらくやっていないし、不二家も現在缶コーヒーは発売して無いと思うしで、時代を感じさせるラインアップですね^^。ちなみにココで登場する"ポッカコーヒー"と後記1975年発売の"ダイドーブレンドコーヒー"、及び前記の"UCCコーヒーミルク入り"は(サンガリアもそうかな?、オリジナルって言うのがあるけど)、少しずつ時代に合わせて変わってるかもしれないものの、懐かしいだけにとどまらず、ほぼ当時のまま今でも販売されているのには本当に驚くほかありませんね、ただただ脱帽です。あと、この中で個人的に驚いたのが"アートコーヒー"ですね、"ダイドーブレンドコーヒー"より前から販売してたんだ~って、だって現在の状況をみるとにわかに信じがたいもん・・・。

続いて70年代後半へ、まだまだ続きますよ~^^。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
1975年(昭和50年)   ダイドードリンコ株式会社(以下ダイドー) ダイドーブレンドコーヒー190缶 ダイドー株式会社設立、大同薬品工業株式会社から東京事業部、中部事業部、関西事業部、営業本部の3事業部、1本部並びに全国17営業所を引き継ぎ清涼飲料販売の事業を開始。
  コカコーラ ジョージアコーヒー250缶  
  森永乳業 ブレンドコーヒー250缶  
  サッポロ   北海道地区の清涼飲料水の販売会社としてサッポロリボン飲料株式会社が新発足。
  サンコー   株式会社サンコー設立。
1976年(昭和51年)   サントリー サントリーUCCコーヒー  
  ペプシ  パティオコーヒー250缶  
  サッポロ  リボンコーヒー250缶  
  日本セルコ    仕入協同(株)を(株)セルコエージェンシーに改称。
  ドトール    株式会社に変更。
1977年(昭和52年) 日本セルコ    協同組合日本セルフサービス・チェーンの名称を協同組合セルコチェーンに改称。
1978年(昭和53年) ハナマサ    株式会社 花正 設立。
1979年(昭和54年)   ポッカ Mコーヒー250缶  
  カルピス  缶コーヒー250缶  

ここでいよいよジョージア登場!!。でも、これはブランドとしてのジョージアとはチョット違うよね~?、おそらく単に商品名でしかなかった気がします。

もっと古いかと思ってたダイドーの設立、及び"ダイドーブレンドコーヒー"もこの頃。基になった大同薬品工業株式会社の清涼飲料販売部門において缶コーヒーが発売されていたのか、また設立年については不明です。ちなみに前身となった大同薬品工業株式会社は現在ダイドードリンコ株式会社の子会社になっているようです。

さらに興味深いのは、ほぼ全て250mlの缶と言うこと。UCCコーヒーミルク入りが売れたから、あのタイプ=缶コーヒーって認識があったのかな?、もしくは柳の下のドジョウ狙い?^^。ちなみに、サントリーのサントリーUCCコーヒーの詳細は不明だけど、名前から想像するに、おそらくUCCコーヒーミルク入りにサントリーのロゴを印刷したもの?って気がするけど違う?。

続いて80年代前半。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
1980年(昭和55年) ダイエー 自社開発商品セービング  
1981年(昭和56年) アサヒ飲料  三ツ矢コーヒーマイルド250缶  
  味の素 マックスウェル190缶  
1982年(昭和57年) ポッカ 株式会社ポッカコーポレーションに商号変更、以後現在に至る。
  アサヒ飲料 三ッ矢フーズ株式会社設立、株式会社三ッ矢ベンディングの営業を継承。
  日本セルコ (協組)セルコチェーン・(株)日本セルコ・(株)セルコ・エージェンシーの組織を一本化全国セルコグループ運営本部発足。
  株式会社八社会(以下八社会) 私鉄系チェーンストア8社、小田急商事(株)・(株)京王ストア・(株)京成ストア・(株)京急ストア・相鉄ローゼン(株)・(株)東急ストア・(株)東武ストア・(株)アップルランドの8社でVマーク商品の開発の着手。
  株式会社岩泉産業開発(以下岩泉)   岩泉町により社団法人岩泉町産業開発公社設立
1983年(昭和58年) コカコーラ ジョージア190缶  
1984年(昭和59年)   ダイドー   商号をダイドードリンコ株式会社に変更
  ネッスル コーヒー250缶  

ここでは、コレと言って目をひくところは無いかな~。きっと、以前に出た御三家?(UCCコーヒーミルク入り・ポッカコーヒー・ダイドーブレンドコーヒー)が飛ぶように売れていたことでしょう^^。

ちなみに、1980年にダイエープライベートブランド"セービング"がスタートしたようですが、当時のラインアップの中に缶コーヒーがあったかどうかは定かではありません。追って調べてみます。

どんどん行きましょう、次は80年代後半です。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
1985年(昭和60年)  JR 大清水コーヒー  
サッポロ   東京リボン飲料株式会社とサッポロリボン飲料株式会社が合併、サッポロビール飲料株式会社に社名変更。
  ジェイティーフーズ株式会社(以下JT)   日本たばこ産業株式会社設立。
1986年(昭和61年) アサヒ飲料 NOVAコーヒー  
  株式会社ラナ(以下ラナ)   株式会社ラナ創業。
1987年(昭和62年)   ヤクルト 珈琲たいむ  
  伊藤園  ドリップコーヒー250缶  
  サントリー WESTコーヒー  
  キリン  ジャイブコーヒー  
  カルピス  ブレイクタイム  
  ペプシ  フリーダムコーヒー  
  アサヒ飲料    三ッ矢フーズ株式会社からアサヒビール飲料株式会社に社名変更。
  八社会    株式会社八社会設立。
1988年(昭和63年) JT  ハーフタイム缶コーヒー  
  味の素  TRADコーヒー  
1989年(平成元年)  サッポロ  ビーンズ  
  JR    株式会社ジェイアール高崎商事設立。
  イオン    イオングループ発足。
  ブルボン    株式会社ブルボンに社名変更。

この辺りが缶コーヒーにとって重要な時代のように見えます。各社、自社缶コーヒーにブランド名を付け始めました。第一次缶コーヒー戦争勃発といった感じでしょうか?^^。

この中で今でも残っているブランドはヤクルトの珈琲たいむだけ、勝ち残ったって訳でもなさそうだけど・・・^^。珈琲たいむで思い出したけど、とんねるずがCMやってたのがかなり印象に残ってるな~、「ホッとするとき~、珈~琲た~いむ~」っていうの^^、今でも気付けば口ずさんでたりするけど、この頃だったのかな?。

続いて90年代前半。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
1990年(平成2年)   アサヒ  JOコーヒー  
  ネスレ  ネスカフェ缶コーヒー 大塚製薬と業務提携、ネスカフェ缶コーヒー発売。
  カルピス   味の素株式会社と業務提携。
1991年(平成3年) UCC    UCC上島珈琲株式会社に社名変更。
  カルピス    味の素株式会社の飲料事業を飲料事業に統合。
  キリン    キリンビール株式会社より清涼飲料事業部門の営業譲渡を受けキリンビバレッジ株式会社に商号変更。
1992年(平成4年)    サントリー BOSSブレンド190缶  
  カルピス  ブレンディーコーヒー190缶 カルピス味の素ダノン株式会社設立。
  株式会社アプリス(以下アプリス)    株式会社アプリス設立。
1993年(平成5年)   大塚製薬 サンタマルタコーヒー190缶  
1994年(平成6年)   コカコーラ ジョージアエメラルドマウンテン  
  ペプシ  バーディーコーヒー  
  UCC 原材料コーヒーのみの無糖ブラック缶コーヒー  
  富永食品 神戸居留地飲料  
  イオン プライベート、ブランドトップバリュー  
  富士キャニング株式会社(以下富士キャニング)   富士キャニング株式会社設立。

ネスレがネスカフェブランドの缶コーヒーを販売開始、また、サントリーの"ボス"・カルピスのブレンディーと言った現在(平成20年)まで続くブランドが出始めます。おそらくブランドとしての"ジョージア"が初めてついた"エメラルドマウンテン"も、ここでついに発売されています。

しかし、エメラルドマウンテンも今年で14歳!来年は15周年ですか~^^。完全に日本人の心を掴んだ結果なんだろうな~、なんだかんだと言われたり、やり玉に挙げられちゃうことも多いけど、業界トップを走り続けるものの宿命でしょう、なにより結果が証明してますもんね^^。ココまで来ると、いったい何時まで続くのか見届けたい気がします、個人的にもまだかなりのパーセンテージ愛飲してますし、無くなってしまうケースも想像付きませんからね~、まだまだ続くことでしょう、自分の方が先だったりして・・・^^。

そう言えばペプシの缶コーヒーって記憶に無いな~。ジョージア発売翌年の"パティオ"、87年の"フリーダム"、94年の"バーディー"とかなり古くからやっているのにね~、関東の方では売ってなかったりしたのかな?。たしかサントリーの扱いになった現在(平成20年)でも、コーラに関してはペプシとコカコーラは激しい戦いを繰り広げてますけど、こうやって並べて見てみると、当時は缶コーヒーとかでもやっていたことが想像されて興味深いです^^。

もう一つ、原材料コーヒーのみのブラックって、想像してたより若いんですね。もっと前からあるのかと思ってました。単純に見えて、保存性とかの関係で難しかったのかな~?。なんせ"コーヒーだけ"ですもんね、想像を超える技術が詰まっているんだと思います。

ちなみに、富永食品の"神戸居留地"及びイオンのプライベートブランド"トップバリュー"のラインアップの中に缶コーヒーがあったのかは不明です。覚えてらっしゃる方、是非教えて下さい^^。

まだまだ行きますよ~^^、続いて90年代後半です。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
1995年(平成7年) アサヒ飲料 ノンシュガーコーヒーカフェオ  
  美山名水株式会社(以下美山名水)   美山町と美山ふるさと株式会社の共同出資で第3セクター美山名水株式会社設立
1996年(平成8年) アサヒ飲料   アサヒビール飲料(株)、アサヒビール飲料製造(株)、北陸アサヒビール飲料製造(株)の3社が合併してメーカーとなり、商品開発から製造、販売までの一貫体制を開始、社名をアサヒ飲料株式会社とする。
1997年(平成9年)   アサヒ飲料 ワンダ  
  サッポロ  ジャック  
  カルピス    カルピス食品工業株式会社をカルピス株式会社に商号変更。
  サントリー    米国ペプシコと業務提携基本合意。
1999年(平成11年) キリン ファイア  
  明治乳業、コカコーラ   日本コカコーラ社と業務提携。

アサヒ飲料の"ワンダ"・サッポロ飲料の"ジャック"・キリンの"ファイア"と、今も続いているブランドが出始めたのがこの頃です。前記の"ジョージア"・"ボス"・"ブレンディー"と共に第二次缶コーヒー戦争突入!!、今に続くって感じですね^^。しかし随分最近の話かと思ってましたけど、もう10年近く前の事なんですね、年を重ねるのが早く感じるわけです^^。

正確には覚えていませんが、この頃やっていた"ジャック"の宣伝覚えてるな~、故松田優作さんがでてたの、何か凄くかっこよくて好印象でした^^。残念ながら最近はコーマーシャルほとんどやってないよね~?、あんまり売りたくないのかな~なんて気もしてきちゃいます。ジャックの缶コーヒー美味しいのに・・・、露出少なすぎ。

それよりなにより缶コーヒー界?^^にとってココでのビッグイベントは"美山名水株式会社"の設立だと個人的には思うんだけど・・・、違うかな?^^。未だ缶コーヒーの最高峰を作り続けてくれる美山名水、でも、安売り店とかで破格の安値で売っているのしか見かけることが無く心配で心配で・・・、経営的に苦しいかもしれませんが、何とか頑張って続けて下さい、陰ながら応援しています、と言うかお願いします^^。

そろそろラストスパート、2000年代前半です。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
2000年(平成12年) JT ルーツ  
  イオン 新生トップバリュー  
  ハナマサ   花正からハナマサに変更。
2001年(平成13年)   ネスレ N  
  サンガリア GOD  
  日本セルコ プライベートブランド、ハートフラッグ  
  イオン   ジャスコ(株)がイオン(株)に社名変更。
2002年(平成14年) 山崎製パン 炭焼シリーズ  
  岩泉   株式会社岩泉産業開発に事業を継承。
2003年(平成15年)   伊藤園 サロンドカフェ  
  ポッカ  ドライバー  
  キリン、ヤクルト    株式会社ヤクルト本社との自動販売機による製品相互販売開始。
  コカコーラ    コカコーラナショナルビバレッジ株式会社設立。
  えひめ飲料    株式会社えひめ飲料設立。
2004年(平成16年) サッポロ   サッポロビール飲料株式会社からサッポロ飲料株式に社名変更。
  イオン トップバリューリニューアル  

個人的に、今や美味しい缶コーヒーの証となっているJTの"ルーツ"が2000年に発売開始。今でも十分に美味しいけど、当時は飛び抜けて美味しかった気がするのは、"思い出は美化される"っていうのでしょうかね~?^^。

さて、いよいよ最後、2000年代後半です。

対象メーカー 缶コーヒー 主な出来事
2005年(平成17年)   ネスレ  
  ポッカ  アロマックス  
  キリン    キリンビール、キリンビバレッジと健康・機能性食品事業を中心とした事業提携の覚書を締結。
2006年(平成18年)   ダイドー D-1  
  ポッカ ポッカコーヒーオリジナル、発売35周年大幅リニューアル  
  ネスレ   ネスレ日本(株)を中心に5社体制で組織再編。
自販機事業の機構変更により9月からネスレ日本(株)、ネスレマニュファクチャリング(株)、ネスレコンフェクショナリー(株)、ネスレピュリナペットケア(株)の4社体制に。
  キリン、ヤクルト   キリンヤクルトネクストステージ株式会社設立。
  伊藤園 W  
  トーヨービバレッジ株式会社   トーヨービバレッジ株式会社設立。
2007年(平成19年) カルピス   味の素株式会社と経営統合。アサヒ飲料株式会社と自販機事業統合で合意、アサヒカルピスビバレッジ株式会社設立。
2008年(平成20年) 1月21日 サッポロ飲料 新ブランド“生粋”の内、“豆焼きたて”を北海道地区限定で発売開始。同年3月24日より全国展開開始。  

ネスレの"匠"・ポッカの"アロマックス"・ダイドーの"D-1"・伊藤園の"W"と、これから歴史を創って行くであろうブランドの登場です。特に、今まで頑なに拒んでるかのように見えたポッカとダイドーが、ついに新ブランドを立ち上げたのが興味深いですね。何時の日か、缶コーヒーと言えば"アロマックス"もしくは"D-1"と言われる日が来ることを心から祈っています^^。

しかし、この業界も世間のご多分に漏れず業界再編の波が見え始めてますね・・・。大小問わず、様々なメーカーが切磋琢磨しながら開発してくれる現状をリアルタイムで楽しめているのは幸せなことなんでしょう。缶コーヒーが無くなってしまう事はさすがにないでしょうけど、自動車業界みたいに残ったのは数社だけって状況になったら寂しいでしょうね~・・・。

とりわけ缶コーヒーの創生期から続く老舗、"UCC"・"ポッカ"・"ダイドー"・"サンガリア"と言ったメーカーは、大資本をバックにしたコカコーラやビール会社との三つ巴の様相で、なおかつ劣勢に見えるのがちょっと・・・、と言うかかなり心配。何とか踏ん張って何時までも楽しませて欲しいと心から願っています。

気が付いたらこんな長さに・・・、今後もうちょっと文章を要約する技術を勉強したいと思います。・・・気を取り直して^^、勉強させていただいたホームページ作者の方々、並びに昔のお話を直に聞かせて下さった諸先輩方、それとなによりココまでお読みくださった方々、本当にありがとうございました。

次回は何を勉強しようかな~?、それではまた第3回でお会いしましょう^^。

参考URL(順不同)

メールマガジン「どっと島根」島根県ホームページ:島根がイチバン全国清涼飲料工業会各種飲料の定義 歴史缶コーヒーはいかがでしょうかWikipediaUCC上島珈琲ポッカコーポレーションダイドードリンコ日本コカ・コーラ社サッポロ飲料日本たばこ産業富永貿易ネスレ日本カルピス山崎製パンサンコーアサヒ飲料伊藤園キリンビバレッジサントリー国分ヤクルト本社ダイエー日本生活協同組合連合会アートコーヒーサンガリアえひめ飲料日本セルコ八社会ドトールコーヒーイオン西友サッポロウエシマコーヒー明治乳業味の素ゼネラルフーヅハナマサアプリス三本コーヒーゴールドパック岩泉産業開発トーヨービバレッジ富士キャニングブルボン守山乳業ラナ小田急商事森永乳業美山名水経営状況資料(PDF)美山ふるさとみなづき通信初恋の味~カルピス etc...(敬称略)

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第3回:缶コーヒーは何で出来てる?

毎日毎日人一倍飲んでるクセに^^、知っているようで知らない缶コーヒーの原材料について調べてみました。・・・ と言うことで簡単に済むかな~なんて思って始めたらとんでもない・・・^^。

そんなんで何時も通り要約ベタの長文になってしまっていますが、どうかお許し下さい。なお、以下はあくまでも素人的でうわべだけの勉強になってしまっている部分も多く、真実・自らの研究に基づくものではございません、間違えている部分も多々あると思いますので、お気づきの点はどうかご指摘下さい、適時書き直したいと思います。ただ、食品添加物についての賛否両論につきましては、ここではことさら害について疑われている事柄に関しては書いていないつもりですし、その原材料はどのようなものなのか?と言うことのみ書いたつもりです。

缶コーヒーは、乱暴にまたおおざっぱに言っちゃうとコーヒーと各種食品添加物から出来ていると言えます(砂糖もミルクも広義の添加剤だもんね)。と言うことで添加剤の方が圧倒的に多く、ここをやらないとにっちもさっちもいきそうにないので、まず食品添加物についてお勉強してみました。

さて、日本国内で消費される全ての食品は、食品衛生法や農林物資の規格化及び品質表示の適正化関する法律(JAS法)等によって細かい決まりがあり、当然添加剤も例外ではありません。従わなければ罰則を受けます。

例えば何を使っても良いというわけではなく、食品添加物は食品衛生法第10条にて、天然添加物として使用実績があると認められ”既存添加物名簿”に記載されているもの、または天然香料及び一般に食品として供されるものであって添加物として使用されるものを除き、厚生労働大臣により指定を受けたもの(添加物は370品目、既存添加物名簿に収載されているもの418品目、天然香料612品目)のみが使用できるようになっていたり、表示に関しても、加工食品品質表示基準第4条にあるとおり、使用したすべての添加物は、その物質名で(化学名では判りにくいものは、品名(名称や別名)を定めてそれを表記しているものもあります)原材料を表記しなければいけません。また、一部の添加物8種類(甘味料、着色料、保存料、増粘剤、安定剤、ゲル化剤又は糊料、酸化防止剤、発色剤、防かび剤又は防ばい剤)についてはその用途名も併せて表示することになっています。ただ、(イーストフード、ガムベース、かんすい、苦味料、酵素、光沢剤、香料又は合成香料)、酸味料、軟化剤、調味料(その構成成分に応じて種類別を表記)、豆腐用凝固剤又は凝固剤、乳化剤、pH調整剤、膨張剤、ベーキング・パウダー、ふくらし粉)に関しては一括名での表記が許されています。

それでは、やっとこさ個々の原材料(20年2月現在、缶コーヒーマニアに登録できたものから書き出しています)について見ていきましょう。先に2種類に分けられると言いましたが、もうちょっと細かく分けます。まずは何はなくともこれ^^。

コーヒー

もうこれはあらためて言うまでも無く、全ての缶コーヒーに多かれ少なかれ必ず含まれていますね^^、缶”コーヒー”で在るための絶対に必要な原材料です。一応定義的に言うとコーヒー樹の実と言うことになりますが、特に説明省略させていただきます^^。

甘味料

甘みを加えるためのものです。砂糖だけかと思えばとんでもない^^、低カロリーなのに甘い甘味料を巡って各社激しい火花を散らしている状況、もしかして現在缶コーヒーで一番熾烈な現場かも知れません^^。

まずは、昔からなじみのある砂糖・はちみつ・水飴といったところからいきます。砂糖と言って思い出すのは、お家でインスタントコーヒーなんかで使う白砂糖(上白糖)もしくはグラニュー糖って感じでしたが、一口に砂糖と言っても、その精製度合い、純度の違い等で様々な種類があるようです。

まずは、昔からなじみのあるものから、ちなみに下記は天然か人工かで分けたわけではありません。また今回は缶コーヒーに使われているものだけピックアップしてあります。

名称 説明
砂糖 この表示が一番多いんですが、コレだけだとどんな砂糖かは不明ですね。一般的にコーヒーで使うと言えば白砂糖(上白糖)もしくはグラニュー糖だと思いますが、どうなんでしょうね^^。ちなみに、ただ砂糖というと、砂糖きび、あるいは砂糖大根(てんさい、甜菜)、サトウカエデ(メープルシュガー)から作った甘味料といったとこになります。ちなみに、上白糖を主にしようしているのはだけ、欧米ではグラニュー糖が主流なんだそうです。
水飴 でんぷんを酸や糖化酵素で糖化した粘液状の甘味料です。古くは玄米を、もう少し時代が下がると麦芽を糖化酵素の供給源として作られいたそうで、砂糖が伝来する以前は主要な甘味料だったそうです。現在ではデンプンに酸を加え、加水分解して作られているそうです(酸糖化法)。特徴として、砂糖の結晶かを阻害する性質があるため、糖分濃度の高い食品に添加することによって、滑らかな口当たりを保つことが出来るといった事があり、缶コーヒーにはこの効果が期待されているのかと想像します。
グラニュー糖 上白糖と比べ高純度、結晶が大きいのでサラサラとしています。匂いが無いのでコーヒー紅茶などによく使われています。
三温糖 白砂糖(上白糖)より精製度が下のもの(順番は上白糖、中白糖、三温糖)。甘さが強く、薄い茶褐色で黒砂糖のような独特の風味があります。
蜂蜜 ミツバチが花から集め酢の中に貯めたものを食品用に集めたもの、殺菌と消炎作用があるそうです。全て100%天然だと思われますが必ずしもそうでもなく、糖を加えたものなどもあるようです。
ローストシュガー 調べてもよく判りませんでしたが、おそらく名前からして砂糖を炒ったもので、香ばしさがプラスされるのでは?と思います。
黒糖蜜(黒糖) 沖縄の伝統食品で、さとうきびを煮込みシロップ状にしたものです。沖縄ではかなりポピュラーで、各家伝来秘伝の作り方があるようです^^。当然秘伝ですので詳しい製法は判りません。

続いて、所謂甘味料といわれるもの。実に様々な種類があり、今更ながら驚いています^^。

名称 説明
アセスルファムK(アセスルファムカリウム) 微糖陣営のエース格って感じ^^、缶コーヒーマニアに登録されている微糖缶コーヒーの中でもダントツの使用頻度ですし、他食品でもよく見かけます。作り方としては酢酸由来のジケテンを原料としアセスルファム環をつくり、水酸化カリウムで中和してつく られます(だんだん判らなくなってきた^^)。高甘味度甘味料として、缶コーヒーはもとより、清涼飲料水や菓子・漬物等に使用されていおり、 特性としては、水に溶けやすく熱に安定している、砂糖の200~250倍の甘味を有する、生体内で利用されないためノンカロリー等があります。高甘味度甘味料の特有の苦味が感じられる事があるようですが、有機酸や食塩の存在下で軽減されるそうです。一般の甘味料、パルスイートなんかにも含まれています。余談ですが、お家のATOKは”あせ”と入力しただけで候補に出てきます^^、それだけ使われてるって事ですね。
還元麦芽糖水飴 トウモロコシやタピオカ、バレイショなどから得られるデンプンを、酸や糖化酵素により麦芽糖水飴にしたのち、還元(水素を付加)することによって作られます。砂糖に比べて熱に強く、日もちがよく、甘みがあっさりしているという特長があるそうです。
還元澱粉糖化物 水飴が持つカルボニル基を還元(水素を付加)して得られ る鎖状多価アルコール類の水飴の事だそうです。
アラビノース含有甜菜エキス はっきりとは判りませんでした。ちなみにアラビノースとは、トウモロコシを初めとする穀物の食物繊維を構成する糖の一種、砂糖の50%程度の甘みを持ち、腸内で砂糖の分解吸収をしにくくし吸収されにくい砂糖の吸収を抑制する働きがある物質だそうです。ただ、アルビノーだけ摂取しても全く効果がなく、砂糖と一緒にとって始めて効果があるとのこと。おそらく甜菜エキスとは、ご存じ砂糖の原料になるあの甜菜から抽出したエキスでしょうから、アラビノースを含めることによって、砂糖分の吸収を抑制してるんじゃないかな~って思いましたが、実際のところどうなのかはやはり不明です。
スクラロース ショ糖の3つの水酸基を選択的に塩素原子で置換え生成したもので、ショ糖の600倍の甘味があるそうです。
グルコオリゴ糖シラップ よく判りませんでした。ちなみに、グルコオリゴ糖とはマルトース(デンプンを糖化したもの)とショ糖を縮合して得られるオリゴ糖だそうです。ちなみに、同じものかは不明ながら、βーグルコオリゴ糖と言う成分には喉越しや、舌の上、喉、口に残る被膜感や、舌の上、喉、口に残るミルク臭さなどを改善する効果があるようです。そのβーグリコオリゴ糖含有のシラップは、ゲントース#45と言う商品名で、日本食品化工株式会社から発売されています。
キシリトール 白樺パルプヤコーンの芯部分のキシランを原料に、加水分解してできるキシロ ースを還元し得られるもの。甘味度、カロリーとも、ショ糖と同程度、溶解時に吸熱するため冷涼感・清涼感があります。また、水への溶 解度が高く粘度は低い、う蝕抑制がある、虫歯にならず歯を丈夫にするなどの特徴があるようです。
マンノビオース(マンノオリゴ糖) コーヒーを抽出した後のコーヒー豆に含まれるマンナンを熱加水分解したときに生成するオリゴ糖。人の消化酵素ではほとんど分解されません。また、腸内細菌叢を改善して排便回数や便量を増やしお腹の調子を整える効果があるそうです。
コーヒー還元水飴 よく判りませんでした。コーヒーを還元して作られた水飴?。
チョコレート カカオマスに砂糖・ココアバターなどを加えたもの・・・、と言うか皆さんよくご存じなそのものずばりチョコレートです^^。でも、これは香料として含まれてるのかも?。
ぶどう糖 自然界に最も多く存在する糖、ぶどうなどの果実やはちみつに多く含まれる単糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトース)の1つで、血液中にも、血糖(ブドウ糖)として約0.1g/dL含まれているそうです。主にコーンスターチなどの澱粉から作られ、水に溶けやすく、砂糖に比べさわやかな甘味で、菓子や甘味料・粉末調味料、医薬用として栄養剤、注射用及び醸造用にも使用されているそうです。
ソーマチン 西アフリカに生育するクズウコン科の植物(タウマトコッカスダニエリ)の 種子より水で抽出し、精製して製造されたものだそうです。水によく溶ける、苦味・不快味がない、持続性のある爽快な甘味がある等の特徴があります。また、甘味の強さは砂糖のなんと2,000~3,000倍!!、さらにフレーバー増強効果があって、食品の持つ風味を引き立たせる効果もあるそうです。
果糖ぶどう糖液 でん粉を酵素でぶどう糖に分解し、さらに一部を酵素によって果糖にかえた液状の糖のことです。果糖の割合が50%以上のものを「果糖ぶどう糖液糖」といいます。甘味の質は砂糖に極めて近く、すっきりした清涼感があります。
ステビア 南米パラグアイ原産のキク科の多年生植物葉分に含まれている甘味成分を抽出・精製した天然甘味料で、甘さは砂糖の200倍あります。実質的にノンカロリー、低 カロリー甘味料として使われているようです。比較的砂糖に近い味で、他の糖質甘味料と併用すると、甘みの質が向上するといった特徴があるため、多くは他の甘味料と併用されることが多いようです。
トレハロース 新しい化学物質のようですが砂糖と同様の天然糖質です。キノコ や海草、酵母や藻類、そして海水の中にも昔から豊富に含まれ、また昆虫のエネルギーもトレハロースだそうです。1832年には発見されていましたが、抽出するのは難しく、抽出できても価格が1kgあたり3~5万円もする高級品だったそうで実用化は不可能とされていました。1994年に林原商事が世界で初めて微生物・酵素技術を使った「でんぷんからの量産」に成功し1kgあたり300円レベルにまで価格がダウンする事が出来たため広まってきたようです。ちょっと宣伝みたいになってしまいました、ゴメンナサイ^^。
エリスリトール メロン、ブドウや梨などの果実や醤油・味噌・清酒などの発酵食品に含まれている天然の糖アルコールです。ブドウ糖を発酵させることにより作られ、カロリーがほとんど無いことが特徴です。

乳製品

甘味料だけでこのボリューム、まだ序盤なのに気が遠くなってきた^^。では続いていわゆるミルク分に当たるもの、乳製品です。乳製品は、厚生労働省の乳等省令にて成分規格等が定められています。

名称 説明
牛乳 ご存じ牛乳、正しく定義すると”直接飲用に供する目的で販売(不特定又は多数の者に対する販売以外の授与を 含む。以下同じ。)する牛の乳”だそうです。
濃縮乳 生乳、牛乳又は特別牛乳を濃縮したものです。乳固形分25.5%以上うち乳脂肪分7.0%以上と決められています。
脱脂粉乳 生乳、牛乳又は特別牛乳の乳脂肪分を除去したものからほとんどすべての水分を除去し、粉末状にしたものです。乳固形分95.0%以上、水分5.0%以下と決められています。
全粉乳 生乳、牛乳又は特別牛乳からほとんどすべての水分を除去し、粉末状にしたものです。乳固形分 95.0%以上うち乳脂肪分25.0%以上、水分5.0%以下と決められています。
加糖練乳 生乳、牛乳又は特別牛乳にショ糖を加えて濃縮したものです。一般的に煉乳と呼ばれるものはこれのようです。乳固形分28.0%以上うち乳脂肪分8.0%以上、糖分(乳糖を含む。)58.0%以下、水分27.0%以下と決められています。
クリーム 生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したものです。乳脂肪分18.0%以上、酸度(乳酸として)0.20%以下と決められています。
バターミルク 本来はバターの製造過程でできる副産物、バターを取り出した後に残った乳脂肪のない水分(乳清)で、ヨーロッパ等では昔からよく飲まれていたそうです。ただ現在飲まれているものは昔ながらの製法では無く、低脂肪乳に乳酸菌を加えて発酵させてあるもののようです。
脱脂濃縮乳 生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分を除去したものを濃縮したものです。無脂乳固形分18.5%以上と決められています。
全れん乳 コレは判りませんでした。
全脂加糖練乳 乳脂肪分及び糖分を含むれんにゅうです。
全脂粉乳 牛乳をそのまま乾燥させたもの。粉末にしたもので水分5%以下、乳固形分95%以上、乳脂肪25%以上。上記全粉乳と同じ扱いのものです。
加糖脱脂練乳 生乳、牛乳又は特別牛乳の乳脂肪分を除去したものにしょ糖を加えて濃縮したものです。乳固形分 25.0%以上糖分(乳糖を含む。)58.0%以下、水分29.0%以下と決められています。
生乳 搾取したままの牛の乳です。
クリーミングパウダー 生乳、牛乳又は特別牛乳の乳脂肪分以外の成分を除去したものからほとんどすべての水分を除去し、粉末状にしたものです。乳固形分95.0%以上、水分5.0%以下うち乳脂肪分50.0%以上と決められています。
バター 生乳、牛乳又は特別牛乳から得られた脂肪粒を練圧したもの。乳脂肪分80.0%以上、水分17.0%以下と決められています。
調整クリーム ちょっと範囲が広すぎてどれを指すのか判りませんでした。クリームに何らかの調整を加えたものかとは思うんですが・・・。
乳たんぱく質 乳製品由来のたんぱく質です。
加工クリーム ホイップクリームやコーヒー用クリームなど乳脂肪に植物性脂肪を加えたものや 、植物性脂肪に乳化剤や安定剤を加えたもの。上の調整クリームとは違うのかな~?。
ナチュラルチーズ 乳、バターミルク(バターを製造する際に生じた脂肪粒以外の部分をいう。以下同じ。)若しくはクリームを乳酸菌で醗酵させ、又は乳、バターミルク若しくはクリー ムに酵素を加えてできた凝乳から乳清を除去し、固形状にしたもの又はこれらを熟成したもの。またはその他に、乳、バターミルク又はクリームを原料として、凝固作用を含む 製造技術を用いて製造したものであつて、同号に掲げるものと同様化学的、物理的及 び官能的特性を有するもの・・・だそうです^^。

香料等風味付けに使われるもの

ただ香料と書かれているものがほとんどだけど、それらは実際にどんなものかは企業秘密って感じかな~?。主にコーヒーの風味アップや個性付けに使われているのだと思いますけど。余談ですが、昨今の香料の技術は凄まじく、ほぼどんな風味でも再現してしまうそうですよ、そのものを使わなくても^^。

名称 説明
コーヒーオイル コーヒー生豆に元々含まれている油脂分です。コーヒーの風味の元だと言われています。化粧品などで、香料として使われることもあります。
コーヒーエキス コーヒーの木のタネや葉っぱ等から得られるエキスです。有効成分にカフェインやクロロゲン酸を含み、エキス:中枢神経興奮作用、血管拡張作用、利尿作用、抗酸化作用、抗菌作用、ヒアルロン酸の切断を抑制する、紫外線による皮膚損傷から皮膚を守るといった効果があるとも言われています。
ココナッツミルクパウダー ココナッツミルクを粉末状にしたものです。
コーヒー抽出液 よく判りませでしたが、コーヒー抽出液っていわゆるブラックコーヒーそのものでは?^^。
カカオエキス カカオの種子から得られるエキスです。カフェイン、テオブロミン、フラボノイドなどが豊富に含まれてるそうです。ホスホジエステラーゼという酸素の活性を阻害する作用、脂肪の分解を促進する作用があるそうで、スキンケア化粧品、ボディケア用品としても使用されているようです。
カカオバター カカオの脂肪のこと、カカオ豆に約4,50%含まれています。カカオマスを圧搾し抽出される天然のバターって感じでしょう^^。その保湿効果の高さから、化粧品や石けんなどにも利用されているようです。
シナモン粉末 クスノキ科のシナモンの樹皮を粉末状にしたもの。独特な清涼感を含む甘い香りがしますね。
カカオニブ 細かく砕いたカカオ豆です。
ココナッツオイル 成熟したココヤシの実から取り出した果肉(胚乳・核)からとれるオイルです。特徴として、他の種油と比べ飽和脂肪酸の割合が多い為安定性が高い、酸化して腐敗するのが遅いなどがあるそうです。ちなみに、サンガリアの缶コーヒーに総じて含まれていますが、個人的には、あの独特の爽やかな甘みはこれによるものではと睨んでます^^。
ココアパウダー カカオ豆を発酵させた後、種皮と胚芽を取り除いてすりつぶして出来るカカオマスをある程度脱脂し粉末状にしたもの。ちなみに300粒の豆から約1kg程度採れるそうです。

安定剤

粘性を高め、食品成分を均一に安定させる効果を担う添加剤です。

名称 説明
カラギナン、カラギーナン 紅藻類のスギノリ科アイリッシュモス、ミリン科キリンサイ、イバラノリ科イバラノリなどの藻体から水で抽出して得られます。主成分は、ガラクトースとアンヒドロガラクトースなどからなる多糖類です。主に糊料(増粘剤、安定剤、ゲル化剤)として用いられ、食品になめらかさ や粘り気を与えて、食品がくずれないようにするそうです。缶コーヒーにおいてはなめらかさを求めて添加されているのかな?。
CMC(カルボキシメチルセルロース) 植物繊維の成分であるセルロースを水酸化ナトリウムなどで処理して製造されます。特徴として水に容易に溶け、粘性、安定性、保護コロイド性などの特性を持っています。・・・ってよく判りません^^、粘性・安定性のためってところかな~?。

着色料

今の所(20年2月)缶コーヒーマニアに登録されている缶コーヒーに含まれるものでは、下記の1点がそうかな~って位で外には見あたりません。これは私の勝手な想像ですが、缶入りでほとんど液体そのものを見られる事がないので、わりと無頓着なのかな~とか思いました^^。

名称 説明
カラメル色素 砂糖や糖蜜を煮詰めて出来るものです、身近なところではキャラメルがそうです。新しいもののようでいて実は古来から使われているもの、歴史上で立証された安全の高い天然色素だそうです。ブドウ糖や砂糖などの糖類やデンプンの加水分解物、糖蜜などを加熱処理して得られ、製法の違いで4種類に分けられます。いずれも同じような褐色を示していて、着色の他に風味付け効果もあるため、古くからしょう油やソースに使われ、またウイスキーの品質調整など、製造用剤として使用されることもあります。

酸化防止剤

自らが酸化することによって酸化を防止する役割を担う添加剤。酸化による品質低下を防ぎます。

名称 説明
V.C ビタミンCとしておなじみのものです。デンプンを加水分解して得られるブドウ糖を原料として、発酵により製造され、水に溶けやすく酸性、強い還元作用があり、褐変、変色、風味の劣化などを防止します。ビタミンCとして栄養強化の目的で使用される場合もあるようですが、缶コーヒーにおいては主に酸化防止剤として用いられているようです。
V.E 品名:抽出トコフェロール、別名・簡略名としてV.E、又は抽出ビタミンE・トコフェロール・抽出V.E・ビタミンEと呼ばれます。ビタミンEとして栄養強化に使われるケースもあるようですが、缶コーヒーにおいては酸化防止剤としての役割を担っているようです。
セルロース 酢酸菌醸造中に、しばしば培養液の表面にゲル膜状のものが生産されることが古くから知られていたらしく、これがセルロース。木材の主成分で、酸化防止剤として添加されているようです。

乳化剤

例えば水と油のように、本来混ざらない、又は混ざりにくいものを均一な状態にしてしまう魔法のような添加剤^^。加工食品品質表示基準に記されているように、一括名での表記が許されているため、それが何であるのか記載されていることはまれですが、下記1点のみ表記がありました。缶コーヒーにおいては、おそらくコーヒーとミルク等乳製品を混ぜるために用いられているような気がします。

名称 説明
ショ糖脂肪酸エステル 油脂から得られる脂肪酸とグリセリンを反応させて製造されるエステルです。

pH調整剤

食品のpHを適切に調整し食品の変質や変色を防止したり、他の食品添加物の効果を向上させるために用いられます。 クエン酸、DL-リンゴ酸など有機酸類とその塩類、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩類、リン酸などリン酸類などが使用されます。 食品添加物としてpH調整剤は、そのもの自体は味やにおいを付与するのではなく、食品を適切なpH領域に保つために使用されます。乳化剤等と同じく加工食品品質表示基準において一括名での表記が許されているため、具体的な品名の記述は下記1点のみでした。

名称 説明
炭酸水素Na(炭酸水素ナトリウム) いわゆる重曹です。缶コーヒーにおいてはpH調整剤として使用されているようです。

ゲル化剤

冷やすと固まる性質のゼラチン(動物の皮や骨)、寒天(テングサ)、カラギーナン、ペクチンなどの総称。ゲル化とは、コロイド溶液(ゾル)が流動性を失い、多少の弾性と固さを持ってゼリー状(ゲル)に固化することをいいます。ゲル化効果がある添加剤は外にもあるようですが(カラギナン等)、純粋にゲル化剤と記載されているものは下記の1点のみでした。

名称 説明
増粘多糖類 「増粘多糖類」と表示されている場合は、2種類以上の多糖類が使われています 。

その他

何の用途に用いられるのか判らなかったもの、用途が多岐に渡りそうなもの、また分類が判りきらなかったものはここに一括りにまとめておきます。

名称 説明
脱塩海洋深層水 定義としては、太陽光が届かない、だいたい200mより深い場所からくみ上げた海水となっているようです。ここから塩分を取り除いたものが脱塩海洋深層水ですが、用途の程は判りません、だってお水でしょ?、美山名水使用みたいな感じかと^^。
カゼインNa(カゼインナトリウム) かなりの割合で缶コーヒーに含まれます。なお、これは判らないと言うより、用途が多岐に渡るみたいなのでここに含めました。もともと牛乳に含まれる成分で、牛乳や脱脂乳より酸処理による沈殿によって得られるたん白質で、 不溶性のカゼインを水酸化ナトリウム等でpHを調製し、水溶性としたものです。 製造用剤として乳化剤、安定剤、タンパク強化剤。粘料を添加しトロミを持たせるために入れるそうです。
植物性油脂 植物から抽出した油のこと、単に植物性油脂と記述されている場合ヤシ油であることが多いらしいですが、ごま油・コーン油・大豆油・紅花油・オリーブ油なども植物性ですから、実際どれが含まれているのかは不明です。あっ、植物性マーガリンとかもそうかな?。
デキストリン(環状オリゴ糖) デンプンを化学的、あるいは酵素的な方法により低分子化したものの総称です。香料などが使われている食品には香の成分が製品から抜けないようにシクロデキストリンが含まれていることがあるようです。医薬品では水に溶けにくい薬品を水に溶けやすくするためや 不安定で分解しやすい薬品を安定に保ったりする作用をする物質としてシクロデキストリンを使っていることがあります。
超微粉砕コーヒー コーヒー豆そのものを20μm程度まで凍結粉砕したものだそうです。
マルトデキストリン デンプンより低分子であることから消化されやすく、吸収されやすいと考えられています。効果的にはデキストリンと同じ様な感じかな?。
クロロゲン酸 ポリフェノール類の一種でありコーヒーの独特の香りを形成する成分の一つです。抗酸化性を持ち、体内で発ガン物質ニトロソアミン(発がん物質)の生成をおさえ、ニトロソ化合物の動きを不活性化する抗変異原作用があることがわかっています。また、肝臓での脂肪燃焼を促進する作用があるとしてダイエット成分が含まれていることが判りましたが、効果を期待するにはティーカップで1日5~10杯飲む必要があるそうです^^。
カフェイン コーヒーの種子又は茶の葉から抽出、精製して製造されます。成分は天然のカフェインです。白色の粉末又は結晶でにおいはありません。体脂肪燃焼を促す効果があるとされています。
シリコーン シロキサン結合を骨格とした高分子有機化合物(ポリマー)の総称。シリコーンは無色・無臭で撥水性があり、重合度などの違いによりグリース、ワックス、オイル、ゴム(エラストマー)、ゲルなどの形態の製品が提供されているようです。ウイスキーなどの酒精飲料の発酵工程での泡を消して正常な発酵を維持するなどの目的で使用されます。ポリシロキサンは消泡剤としても用いられる。などとWikipediaにはありましたが、缶コーヒーにおいての用途ははっきり言っちゃうと判りません^^。炭酸入りのスパークリングカフェに含まれているところから見ると、消泡剤としてかな?。化粧品の分野では洗顔料やパック・ファンデーションのベースに使われる等の記述は見つかったんだけどね。
乳酸Ca(乳酸カルシウム) 主に食品の栄養を補強するための栄養強化剤、カルシウムの補強に使われているようですが、缶コーヒーにおいての用途は判りませんでした。
食塩 おそらく食品に含まれると思いますが、はっきりと判らなかったためここに書いておきます。お塩が缶コーヒーにどのような効果をもたらしているかは残念ながら判りませんでした。スイカにお塩をかけると甘みが増すと言ったたぐいのお話かな?^^。
酸味料 食品に酸味を加える、酸味の調整、また味の調和をだすために添加されます。具体的な品名は記されておらず、詳しく判りませんでしたので、ここに載せておきます。

参考URL:厚生労働省農林水産省東京都福祉保健局横浜市衛生研究所(社)全国公正取引協議会連合会農畜産業振興機構サンエイ糖化株式会社アサヒ飲料株式会社サプリメント100科林原商事乳等省令による乳製品の定義乳等および乳製品の成分規格ロハス生活意味辞典Weblio辞書三星食品株式会社味の素KK缶珈琲ってどんな飲み物なのかなぁ?J-TOKYO[乳類を含む飲食物の味質改善剤及び味質改善方法]Wikipedia美容外科スクエア「キレイ」東和化成工業株式会社こんぶページ食育・食生活指針の情報センター、etc... (敬称略)

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